2024年5月
全国印刷出版産業労働組合総連合会(全印総連)京都地連
全国印刷関連合同ユニオン(印刷関連ユニオン)京都地域支部
3年半闘ってきたコード争議は、最高裁に上告していましたが、2023年12月20日に、原告・被告双方の上告・申立てが棄却、不受理となりました。
コロナ禍であり、会社が雇用調整助成金を使用していたにも関わらず、パート従業員であることを理由に雇止めを認めた司法判断に怒りと悔しさが込み上げます。
最高裁へは、中央大学法科大学院の米津孝司教授に作成していただいた意見書を提出しました。
こちらから意見書PDFにアクセスできます。ぜひお読みください。
全国のみなさまにご支援いただいた大阪高裁あて個人署名は2,451 筆、京都地裁あて団体署名は307団体となりました。
また、傍聴支援には毎回多くの方に駆けつけていただきました。ご支援、本当にありがとうございました。
あらためて、理不尽な解雇に泣き寝入りせず立ち向かった原告の勇気の大きさを考えます。
原告が司法や社会に投げかけた小さな石が、後に続く小さな石とともに、非正規労働者の前に立ちはだかる冷たい壁に必ず穴を開けることを確信し、これからも労働組合として努力していきます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
コード争議概要
京都市伏見区に本社を置く、和紙加工品および書道関連品製造・卸販売業株式会社コードは、雇用調整助成金を使用していた2020年8月6日、パート社員Aに対して、コロナによる業績悪化を理由に雇い止めを強行。Aは労働組合に加入した。解雇前の団交で、組合からの「せめて助成金期間が終了するまで雇えないのか」との要求に会社側は「助成金の期間までなら」と回答しながらもAを解雇した。撤回を強く求めたが、団体交渉が決裂し京都地裁に提訴した。会社側は逆に原告に対して「330万円の損害賠償」を求める反訴を行った。解雇後も会社は制度の期間終了まで雇用調整助成金を受給。判決は、本訴・反訴とも棄却。
2020年10月21日 京都地方裁判所提訴
2022年9月21日 京都地方裁判所判決
2022年11月21日 大阪高等裁判所控訴
2023年4 月21日 大阪高等裁判所判決
2023年7月18日 最高裁判所上告
2023年12月20日 最高裁判所判決
以上
原告よりコード争議支援のお礼
理不尽な経緯の解雇を許さない!と訴えてきたコード株式会社との裁判を
3年半の間、ご支援・ご協力を頂き本当にありがとうございました。
全国の労働組合の皆様から頂いた「大阪高裁での公正な判決を求める」署名の多さに励まされ、活力を頂きましたこと、深く感謝いたします。
京都地裁・大阪高裁・最高裁とも不本意な判決で「双方ともの訴えを棄却する」という
残念な終決を受け取るしかない心境は大変複雑な気持ちですが、
3年半の裁判提訴は心身ともに疲労するもので、心が折れそうな時もありましたが
自分が会社から受けた理不尽な対応に泣き寝入りせず、勇気を持ち
「それはおかしい!!」と声を上げ続け闘ってこれた事が出来たのは
労働組合の皆様がお力や励ましをくださったお陰様だと深く感謝申し上げます。
最後になりますが、私は裁判でコード株式会社を提訴したことを誇りに思える人生です。
本当にありがとうございました。