印刷関連ユニオン京都地域支部 書記長 原田知佳
京都地連の中でも印刷関連ユニオン京都地域支部の取り組みについて報告します。私たちは加盟する各分会の個別の要求とは別に、統一要求を掲げることを協議しました。
以前には新型コロナウィルス感染症対策の拡充を要求しました。これは非常に時宣にかなったもので、相応の回答を得ることができました。今回は「本年2024年度の年間一時金で物価手当一律 50,000 円を追加支給されること」としました。しかし統一要求とは2月に会議を持ちさあどうしましょう?というものではなく、通年に意識して模索するべき主題ではあります。今後の課題です。
さて各分会の団体交渉ですが、当該分会員を支援する形で他分会から複数名、出席します。個人加盟支部時代以来のスタイルですが、これは当該分会にとっては力になります。経営側は社外の労働組合員の出席によるプレッシャー(という程のものではありませんが)を正しく感じてくれるところもあれば、終始不貞腐れた表情の人たちもいます。また他分会の団交に出席する経験は、他社の労使関係、労動運動の継続による蓄積を具体的に知ることもできます。また視野狭窄の場合がないとは言えない中小零細企業経営者に対して、他社・他分会の事例を説き交渉で成果を上げることも可能です。今期春闘終結後も、このように協力し合って労働環境の改善に努力していきたいと思います。
(全印総連機関紙 「印刷出版労働者」2024年4月25日号より)